ちょっと気が早いか

昨日の宵の口から、秋が遠慮がちに顔を覗かせて、それは今日の昼前まで座敷でぶつぶつ言いながらお茶を飲んでいたようだけれど、またぞろ夏がずかずかと上がってくると気おされるように退散したらしいのに、覚えていたのか、今日の夕べからまた傍にいる。



そうしてこれから冬の終わりまで、ふたたび切ない日が続くだろう。寂しさも切なければ、美しさもまた切ない。この国の色づいた葉も、あや織られた錦も、どこか色あせることをほのめかすかのように。



ああ、なんか早いなあ。なにがって、すべてがですよ、すべてが。Wikipediaで、モンゴル帝国について見るともなく見ていると、もうこんな時間だしね。「枯葉散る、夕暮れは〜」…あれ、なんか変な歌が口をついて出たぞ。