短いし脈絡もない

どうにでもなれという気持ちで、どうでもいいことをしたら、結果本当にどうでもよかった。何かが違う。一体どこで違ったのか。どこかで見えない門でもくぐったかのかもしれない。


別にプルーストとか出すまでもなく、匂いは五感の中でも特別だ。家々の窓から立ち昇る生活の匂いは、切ない。家庭料理の匂いも切ないが、湯気に煽られたシャンプーの匂いだけはたまらない。勘弁してくれ。


こないだ府中市立中央図書館で久々に川上弘美の本を読んだら、相当良かった。やっぱ死んだ人の本ばっかり読むのはつまらない、とかしょうもないことを思った。しかしこの人はほんっとにまあ。。。


「いやそりゃあいろいろ思うところもあるんだろうけどさあ、しかしいまさら中也でもないだろう」とかいう類のそしりはゴンゴン無視する。大学時代のアメリカ留学にどの本を持っていくか迷い、きりがないので仕方なく角川文庫の中原中也詩集だけ持ってったっけ。


汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる


小雪が降りかかったり風が吹きすぎたりする以前に、そもそもまず「汚れつちまつた悲しみ」なんて、基本的には小雪も消え残らずにどこ吹く風なんだろうなあ、少なくとも表面上は。でもさ、やっぱり汚れれば悲しいのにね…。


あ、雨降ってきた。