間宮邦彦についてと告白に似た何か

何度目かわからないけれど、黒沢清の『CURE』を観た。それにしても、萩原聖人の間宮邦彦。同じことを思う。


「俺、あんたの話が聞きたいな。あんたの話を聞きたいんだよ…」


この動画のうp主は偉い。間宮邦彦のことを「黒沢清の生んだ日本最高のトリックスター」と看破している。どうかこのガチンコ具合、このtense(緊張感)を見てやって下さい。


「本当のことを言おうか」。本当のことを言うのはいつだって怖いな。でも、これは自分のブログだし、きちんと斟酌されて誤解なく伝わることを信じて、本当のことを言おう。


本当のことを言うと、俺、最終的には、人間はみんな滅びてしまえばいいと思う。人間の創り出したあらゆるもの、善きものも悪しきものも、美しいものも醜いものも、愛しいひとも憎いやつも、遠い先祖の記憶も、幼い日の思い出も、そしてもちろん自分自身も、最後の最後には全部、きれいさっぱり消えてなくなればいい。


だからどうしたといえばそれまでだけど、でもとりあえず、「博愛」だとか「尊厳」だとか、近代が捏造したタイプの、毎度お馴染みの脆弱で薄っぺらいディスクールを安易に振りかざすのだけはよしてほしい。俺はこれでも、ただただ、誠実なつもりです。