秋…まだ夏
フと、フと、ひむがしを、東を見たら、あんまりたいそうな満月が出ていたので、目をほそめて秋だなあと思う。秋…秋といえば、ともかくも永井龍男の名作中の名作『秋』を想う。
- 作者: 永井龍男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/03/04
- メディア: 文庫
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日本家屋にあるような、清潔な埃の匂い。肉をはなれ、枯れることを希求しつつ、しかしやはり枯れきれない。闇から手を伸ばし、おきなの面や祖霊や何かが、彼岸へと手引く。
因みに新潮文庫でもお安く出ているので、運命の女神はんの気紛れがあればご一読を。
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歩道を悠々と大きなコオロギが横切っていった。逝く夏を、惜しんでみたりみなかったり。
リサさ〜ん。いつも聴く曲ながら、なかなかこの歌詞のような境地にはなれないけどね。